児童発達支援と放課後等デイサービスの違いは?対象年齢や支援内容・利用方法を解説

児童発達支援と放課後等デイサービスの違いは?対象年齢や支援内容・利用方法を解説

はじめに

お子さまの発達支援について調べていると、

「児童発達支援と放課後等デイサービスは何が違うの?」
「小学校に入学したら利用するサービスが変わる?」
「支援内容にも違いがあるの?」
「どちらを利用すればいい?」

と疑問を持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。

児童発達支援と放課後等デイサービスは、どちらもお子さまの発達や生活を支える障害児通所支援です。

大きな違いの一つは、対象となるお子さまの年齢や就学状況です。

この記事では、児童発達支援と放課後等デイサービスの違いについて、対象年齢や支援内容、利用するタイミングなどをわかりやすく解説します。


児童発達支援とは?

児童発達支援は、主に小学校入学前の未就学のお子さまを対象とした障害児通所支援です。

お子さま一人ひとりの発達状況や特性に合わせて、日常生活や社会生活に必要な力を身につけられるよう支援していきます。

例えば、

  • 身の回りのことを自分でする
  • 身体を動かす
  • 言葉やコミュニケーションを身につける
  • 人との関わりを経験する
  • 集団活動に参加する
  • 気持ちを伝える

など、お子さまの成長に合わせたさまざまな支援が行われます。


放課後等デイサービスとは?

放課後等デイサービスは、主に学校に就学している障害のあるお子さまなどを対象とした障害児通所支援です。

学校が終わったあとや土曜日、夏休みなどの学校休業日に利用します。

例えば、

  • 日常生活に必要な力を身につける
  • コミュニケーションを学ぶ
  • 集団活動を経験する
  • 運動に取り組む
  • 学習に取り組む
  • 創作活動をする
  • 社会生活に必要なルールを学ぶ

など、お子さまの発達段階や必要な支援に合わせてさまざまな活動が行われます。


一番大きな違いは対象となる時期

児童発達支援と放課後等デイサービスの大きな違いの一つが、主な対象となる時期です。

児童発達支援は、主に小学校入学前の未就学児が対象です。

放課後等デイサービスは、原則として学校に就学しているお子さまが対象となります。

そのため、

児童発達支援

小学校入学

放課後等デイサービス

という形で、成長に合わせて利用するサービスが変わるケースがあります。


支援内容に違いはある?

児童発達支援と放課後等デイサービスでは対象となる時期が異なりますが、どちらもお子さま一人ひとりに必要な支援を考えるという基本的な考え方は共通しています。

支援では、

  • 健康・生活
  • 運動・感覚
  • 認知・行動
  • 言語・コミュニケーション
  • 人間関係・社会性

という5つの領域を踏まえながら、お子さまの状況に合わせた支援を行います。

ただし、年齢や生活環境が違うため、具体的な目標や活動内容は変わっていきます。


児童発達支援ではどんな支援が多い?

未就学の時期は、日常生活や集団生活の基礎となる経験を積んでいく大切な時期です。

例えば、

  • 着替える
  • 手を洗う
  • 身の回りのことをする
  • 身体を動かす
  • 自分の気持ちを伝える
  • 順番を待つ
  • 友だちと一緒に遊ぶ
  • 活動の切り替えをする

などがあります。

遊びやさまざまな活動を通して、お子さまが楽しみながら経験を積めるよう支援していきます。


放課後等デイサービスではどんな支援が多い?

小学校へ入学すると、生活環境が大きく変わります。

授業や宿題、友人関係、時間管理など、学校生活の中で求められることも増えていきます。

そのため放課後等デイサービスでは、

  • 学校生活に必要な力
  • コミュニケーション
  • 集団活動
  • 学習習慣
  • 自分で準備する力
  • 気持ちの整理
  • 人との適切な関わり方
  • 社会生活に必要な力

など、お子さまの成長や生活環境に合わせた支援が行われます。


どちらも遊びや活動を通して成長を支援する

児童発達支援でも放課後等デイサービスでも、遊びや活動は大切な支援の一つです。

例えばクッキングなら、

  • 手順を理解する
  • 道具を使う
  • 人と協力する
  • 完成まで取り組む
  • 新しい食材を経験する

といったさまざまな経験ができます。

運動であれば、

  • 身体を動かす
  • ルールを理解する
  • 順番を待つ
  • 相手を意識する
  • 成功や失敗を経験する

といった成長につながります。

単にできないことを練習するだけではなく、楽しい活動を通じて自然にさまざまな経験を積んでいくことも大切です。


利用する時間帯にも違いがある

児童発達支援と放課後等デイサービスでは、利用する時間帯にも違いがあります。

児童発達支援の場合は、平日の日中などに利用するケースがあります。

保育園や幼稚園などと併用するお子さまもいます。

一方、放課後等デイサービスは、その名前の通り学校終了後の時間帯に利用するケースが中心です。

学校休業日には、日中から利用できる場合もあります。

具体的な利用時間は事業所によって異なるため、見学時に確認しましょう。


送迎はどちらも利用できる?

児童発達支援、放課後等デイサービスともに、送迎を行っている事業所があります。

例えば児童発達支援では、

保育園・幼稚園

児童発達支援

自宅

といった送迎に対応している場合があります。

放課後等デイサービスでは、

学校

放課後等デイサービス

自宅

という形が代表的です。

ただし、すべての事業所が送迎を行っているわけではありません。

また、送迎可能な範囲や時間、対象となる園や学校なども事業所によって異なります。


利用するためには受給者証が必要?

児童発達支援と放課後等デイサービスのどちらも、原則として利用するためには自治体から交付される通所受給者証が必要です。

一般的には、

相談

利用する事業所を探す・見学する

受給者証を申請する

受給者証が交付される

事業所と契約する

利用開始

という流れで進みます。

自治体やお子さまの状況によって手続きが異なる場合があるため、詳しくはお住まいの自治体へ確認しましょう。


診断がないと利用できない?

児童発達支援や放課後等デイサービスについて、

「発達障害の診断がないと利用できないのでは?」

と思っている保護者の方もいるかもしれません。

利用できるかどうかは、障害者手帳や診断の有無だけで一律に決まるものではありません。

自治体がお子さまの状況や支援の必要性などを確認したうえで、利用につながる場合があります。

そのため、診断を受けていない場合でも、お子さまの発達や生活について困りごとがある場合は自治体などへ相談してみましょう。


料金の仕組みは違う?

児童発達支援と放課後等デイサービスは、どちらも障害児通所支援のため、利用者負担の基本的な仕組みには共通する部分があります。

受給者証を利用する場合、原則としてサービス費用の1割が利用者負担となり、世帯所得などに応じて月ごとの負担上限額が設定されています。

児童発達支援では、就学前のお子さまについて一定の条件を満たす場合に利用者負担が無償となる制度もあります。

また、

  • おやつ代
  • 教材費
  • 材料費
  • 外出活動費
  • 昼食代

などが実費で必要になる場合があります。

具体的な費用については、利用する事業所や自治体へ確認しましょう。


小学校入学前に放課後等デイサービスを探した方がいい?

児童発達支援を利用している場合、小学校入学が近づいた段階で放課後等デイサービスについて調べ始めるのも一つの方法です。

特に、

  • 希望する曜日
  • 送迎
  • 学校からの距離
  • 活動内容
  • お子さまとの相性

などによっては、希望する事業所をすぐに利用できるとは限りません。

小学校へ入学してから慌てて探すのではなく、余裕を持って情報収集や見学をしておくと安心です。


同じ事業所を継続して利用できる場合もある?

事業所によっては、児童発達支援と放課後等デイサービスの両方を提供している場合があります。

そのような事業所では、未就学の時期から利用し、小学校入学後も同じ場所で支援を受けられる場合があります。

環境の変化が苦手なお子さまにとって、慣れているスタッフや場所で支援を継続できることが安心につながるケースもあります。

一方で、小学校入学をきっかけにお子さまの生活や必要な支援が変化することもあります。

継続することだけを目的にせず、その時のお子さまに合った環境かどうかを考えることが大切です。


どちらのサービスを利用すればいい?

基本的には、お子さまの年齢や就学状況によって利用するサービスが異なります。

未就学であれば児童発達支援、学校へ就学した後は放課後等デイサービスが主な選択肢となります。

ただし、大切なのはサービスの名前だけではありません。

事業所によって、

  • 支援方針
  • 活動内容
  • スタッフの関わり方
  • 得意としている支援
  • 施設の環境

などは異なります。

実際に見学し、お子さまが安心して過ごせそうか、必要としている支援を受けられそうかを確認しましょう。


まとめ

児童発達支援と放課後等デイサービスは、どちらもお子さまの発達や生活を支援する障害児通所支援です。

大きな違いの一つは対象となる時期で、児童発達支援は主に未就学児、放課後等デイサービスは主に学校に就学しているお子さまが対象となります。

ただし、どちらも単に苦手なことを練習する場所ではありません。

お子さま一人ひとりの発達や特性、得意なことや興味に合わせながら、さまざまな経験を通して成長を支えていきます。

利用を検討するときは、制度の違いだけでなく、お子さまに合った支援や環境があるかという視点で事業所を探してみましょう。


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